(なぜだなぜだなぜだなぜだなぜだなぜだなぜだ……)

前野はパニックになった。
ショッキングな光景で目が眩み、視野が狭まる。

つい先程まで電話で話していたアマが、なぜここで悲惨な状態なのか、意味が分からない。

「ア、マ、さん?」

蚊の鳴くような声をおとす。

前野は床にくずれるように膝をついて、アマの肩を揺さぶった。
華奢な体が吊り人形のように、重みを増しながら揺れるだけだった。


「さあ、いよいよアマの部屋に入りますよお~! アマちゃあん、覚悟しなさい!」