押入れはベッドの横にあるという情報のみ収集して、アマの部屋内からドアに側頭部をつけた。
耳の神経を研ぎ澄ます。

玄関が開く音が聞こえた。

「え~、それでは、オフを過ごすアマの家へ……突撃ぃ!!」

前野にとって物騒な言葉が家中にこだました。

「アマちゃ~ん、ど~こ~か~な~?」

マチの足音が大きくなってくる。

前野は、顔面パンチを受けまくったボクサーのような目で、ニヤついているマチを想像した。